■なんだかんだで愛される迷作
様々な紆余曲折を経て完成した本作は1980年、『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』にぶつけるようにして全世界で公開された(日本では同じ20世紀フォックスが配給)。「SF超大作」というキャッチコピーさえあれば、とりあえず足が向かってしまうという時代。映画は世界的にヒットし、えもいわれぬ腰砕け感を多くの観客に残した。辛口の批評で知られるアメリカの映画評論家ポーリン・ケイルは、本作を評して“Disco
in the sky.”という名フレーズを与えている。
デ・ラウレンティス・プロの倒産後、権利元はスタジオ・カナルに移行。イギリスとフランスでは2000年代初頭、監督や俳優のコメンタリーなどを収録したコレクターズ・エディションDVDが発売された(ホッジス作品としては最も初期に豪華版ソフトがリリースされたタイトルとなった)。アメリカでも2007年に「Saviour Of The Universe」エディションと題し、ワイド画面対応、5.1ch音声収録、特典満載のDVDをユニヴァーサルからリリース。